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理事長所信
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2019年度 理事長所信

前進 〜わったーがさんねー たーがすが!〜 第57代理事長 天願 邦弘

(はじめに)

『お前、JCに興味あるか?』
2011年、グループ会社の社員達と懇親会をしている場で、社長から私にこう問われた。
その時に私がJCに抱いていたイメージは、『企業の社長や二代目達が集まってボランティアみたいなことをして、よく酒を飲んでる人達の集まり。』くらいのものだった。
『JCに入ると色んな人脈が出来るよ。』とかいう人も居たが、その時、私は数年間、異業種交流会を主催しており、様々な職種の方達との交流し、沢山の人脈を構築する事が出来ていたので、正直なところ自分にとってはなんのメリットも感じない団体だった。
しかし、うちは会頭を輩出した企業であり、そんな正直なコメントをする事も出来ず、そのままの流れで私は2012年に那覇JCに入会する事になった。
入会当初、私は自分の意思で入会した訳でもなく、在籍だけしてたまに顔を出せばよいくらいの感覚で過ごしていた。たまに顔を出せば、入会年数や役職で上から目線の人もいた。こんな人達とわざわざ一緒に居なくてもいいや。と、思ったりした事もあったが、尊敬できる先輩や同世代の頑張っている人達に出会った。人財育成委員会に数年間、関わらせて頂く機会もあり、沢山の新入会員達との出会いがあった。私は少しずつJC運動に興味を示し、自らJCに入り込んでいくようになっていった。私はJCに入会するまで真剣に地域の未来を考える事なんて無かったし、そんなものは政治家が考えるものだと思っていた。それが今では仲間と酒を酌み交わす時でも地域について語りあい、行動に繋げていこうとしている。行政まかせにしているだけでは社会は変えられない。自らが住む地域の課題に真摯に向き合事で、我々青年世代が責任と自覚を持った同志を増やす事で主体的に社会を変革させていかなければならない。

(地域の変化を捉えて行動に変える)

那覇市における統計について調べてみたところ、『第5次那覇市総合計画』では、那覇市の人口は30万人台を維持しているが、2020年に人口増加のピークを迎え、2030年に311,000人、2040年には298,000人、2060年には254,000人まで減少傾向に転じると推計されている。今では人口が増加している那覇市においてもいずれはこの問題に直面するのである。人口構成においては、年少人口(0-14歳)、生産年齢人口(15-64歳)は減少傾向、老年人口(65歳以上)は増加傾向にあることから、今後、税収の大きな増加は見込めない。社会保障費等の費用負担増が発生するのである。我々はこの現実を受け止め、危機感を持ち、率先して行動していかなければならない。
JCにおける行動とはなんなのか。事業計画で立てた年間スケジュールに合わせて事業を開催する事ではない。事業を開催する事が目的になってしまってはいけない。まずは数ある公職等を活かしながら、地域の様々な団体とコミュニケーションを取る事で表面化していない地域の課題を深掘りし、形にしていく事で、地域と行政が一緒になって社会を変革させていかなければならない。

(人財育成と会員拡大)

現在、那覇JCの会員数は100名を割っている。この組織を維持しつつ、成長させていくためにも会員拡大は絶対的に取り組まなければいけない課題である。しかし、手当たり次第に声掛けするだけではただの数合わせにしかならない。その組織に魅力ある人がいて、魅力ある運動を展開しなければ、JCに入会する意義を感じてもらう事は出来ない。JCでなければ取り組めない魅力ある運動を展開する事で、地域から認めてもらう必要があり、どのように魅力を発信すれば認知度及び存在意義を向上させていくかも重要である。那覇JCは女性会員がまだまだ少ない。女性が活躍できる社会の構築が取り沙汰される中、女性目線ならではの運動を展開していく為にも、女性会員を増やしていきたい。
入会者を増やしても退会者が増えては意味がない。どれだけ多くの会員にJCのやりがいを感じてもらい自主的に委員会等に参加してもらえるかが重要である。その為にも本会の育成プログラムを活用したセミナーの受講や効果的な定例会の開催、会員交流事業、新入会員が積極的に第2委員会に参加出来るような環境作りを行なっていく。そうする事で会員全員が一丸となって地域の課題に向き合い結束する事で、互いに成長していけるような組織を作り上げていきたい。

(国際観光都市NAHAを成長させるために)

那覇市における外国客の入域観光客数は平成25年度の62.7万人から平成29年は211.5万人と4年間で約3.4倍の急成長を遂げている。那覇空港やクルーズ船ターミナルという玄関口を抱える那覇市においては、持続的な成長に対応出来る街づくりとグローバル人財の育成が必要である。私は23歳の時、中国で寝具の商品開発をしている貿易に携わる関連会社に転籍した。それまで海外に出たこともなかったのだが、この仕事をきっかけに頻繁に中国に行くようになった。中国では日本の常識が通じない事も多々あった。一番苦労したのが現地の人達とのコミュニケーションだった。成人するまで日本から出ていなかった私は、英語を習得する事にあまり興味が無かったのだが、中国では英語を話せる人が多く、片言の英単語でどうにかコミュニケーションを取っていた。グローバル化が進む今、自らの思いを言葉に変えて伝える事が重要であり、英語教育の在り方について向き合う必要がある。那覇JCは長きに渡り、香港北区JC、台湾四海JCと姉妹締結を結び、サマーキャンプ等の児童交流を通してパートナーシップをとってきた。そして2018年、新たにシンガポールJCとの友好締結を交わした事により、アジアにおける主要都市がLOMで繋がった。この4LOMがさらに友情を深め、児童交流事業を行なう事でグローバルな目線を持った児童を増やしていきたい。

(組織運営と魅力発信の在り方)

強固な組織を構築し、維持する為には、安定した運営体制が必要で
ある。新アジェンダシステムを有効的に活用することにより、徹底した7-5-3システムを遵守し、厳粛な理事会の運営を行なっていく。また、全会員が組織の動きや方向性を共有する事が出来る為に、LOM内の情報配信の見直し及び改善を行なう必要がある。そうする事で全会員が事業や総会、委員会に積極的に参加出来るような運営を行なっていきたい。
今、我々の地域には様々な団体が存在しており、各方面で運動を行なっている。
その中で我々JCは地域からどのような組織と思われているのだろうか。おそらく、数ある中の青年団体の一つと見る人が大半であろうかと思う。我々だからこそ取り組める事はたくさんあり、運動していく必要がある。その魅力ある運動を対内外に発信していくのか。SNSの有効活用、マスコミとの関係強化による媒体を活用した情報発信、また、会員の所属企業やOB向けのJC取り組み内容に関する情報発信、会員所属企業の紹介等、今まで以上にJC運動に関する情報発信を強化する事で、地域や身の回りの人達にJCの運動に対する理解を深め、会員のモチベーション向上、そして会員拡大に繋げていきたい。

(60年の歴史とJCイズムの継承)

那覇JC創立からの歩みを調べてみた。
那覇JCの前身である沖縄青年商工会議所が、どのような経緯がその名前になったのか。また、米軍占領下の中で偉大なる先輩たちがどのように沖縄の経済復興を牽引してきたのか。かつて、NOMであった沖縄JCがどのような思いを経て、LOMとしての那覇JCに分離する事になったのか。全国大会の誘致の裏にどのような苦労があったのか。そして、現在のJC会館がどのような思いと経緯の中で建設されたのか。我々の偉大なる先輩達は一言では語れないほどの運動と成果を残されてきた。入会年数3年未満の会員が6割を超えた今、先輩方が作り上げてきた功績とJCイズムを後輩達に継承し、進化させていく為にも強い縦の関係と横の結束を固めていく必要がある。
2019年、那覇JCは創立60周年を迎える。
歴史を胸に刻み、我々は常に前を見て歩んでいかなければならない。
失敗を恐れず、果敢に挑戦し続ける機会を作り出す。リーダーシップを持ったJAYCEEを増やしていく事で社会に貢献してく組織構築と有望な人財育成を推進していきたい。